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笹川 剛; 島田 太郎; 武田 聖司
no journal, ,
IAEA基準文書(GSR part6)では原子力施設の廃止措置において、適切な被ばく線量の管理と廃棄物発生量の最小化を求めている。そのため、発生する廃棄物量と被ばく線量を最適化する手法を開発する必要がある。そこで、廃止措置工程の条件によりレベル区分別廃棄物量と被ばく線量を算出し、両者の結果を費用便益分析することで最適な解体作業の条件を評価するコードを開発した。さらに、JPDRの廃止措置の既往情報を基に、3種類のタンクと付随する配管の除染・切断のケースに対し、切断する切断片の大きさと収納容器種類に着目した本コードによる感度解析を行い、その適用性について検討した。その結果、レベル区分別廃棄物発生量の収納容器数と作業員の被ばく線量のそれぞれの最小の条件について、異なる傾向がみられた。それらの結果から費用便益分析を行うことで、コストを指標とした最適な容器種類と切断長さの条件を導出することができ、レベル区分別の廃棄物発生量と被ばく線量の結果に基づいた費用便益分析による最適化手法が適用できる見通しを示した。